
生成AI、AIエージェント、AGI、そしてASI──
かつてSFの中でしか描かれなかった未来が、いよいよ現実になりつつあります。
AIが労働や生活に天文学的なインパクトを与え、社会の根底を変えようとしている中、
私たちは何を失い、何を手にし、そしてどう生きるべきなのでしょうか。
これは、単なるテクノロジーの問題ではありません。
いま私たちは、「人間とは何か」という本質的な問いに直面しているのです。
ベースとなるのは、1930年にケインズが描いた未来図──「週15時間労働で、野に咲く百合のように生きる」。
この予測が、なぜ100年経っても実現しないのか?その背景を、経済・哲学・社会構造の視点から読み解いていきます。
「AGI・ASI時代への備えとは?」
「AIと共存し続けるために必要なものとは?」
皆さんとともに、これらの問いに向き合います。
さらに今回は、アートと音楽の第一線で活躍するゲストを迎え、AI時代における「創造性」や「人間にしかできないこと」の本質にも迫ります。
技術の先にあるのは、人間の問い直し。
「AIを使う時代」から、「AIと共に生きる時代」へ。
その備えと視点を共有する90分です。
スピーカー
講師
奥野 和弘
PwCコンサルティング合同会社 パートナー執行役員
神戸大学大学院で宇宙物理学の修士号を取得後、IT業界へ。約20年にわたり、クライアント支援に従事。多種多様なテクノロジーに精通し、幅広い知見を有する。現在はPwCでDX・AIをはじめとする企業のデジタル施策を支援するとともに、アートに関するコンサルティングのリーダーを務める。
トークゲスト
施井 泰平
スタートバーン株式会社 代表取締役
多摩美術大学絵画科卒業後「インターネットの時代のアート」をテーマに美術制作を開始。10年超の作家活動後、2014年東京大学大学院在学中に大学構内にて、アート作品の信頼性担保と価値継承を支えるインフラを提供するためスタートバーン株式会社を創業。東京大学生産技術研究所豊田研究室リサーチフェロー、東方文化支援財団理事、Open Art Consortium理事を現任。東京藝術大学非常勤講師、Tokyo Art Beat代表、経済産業省「アートと経済社会を考える研究会」委員などを歴任。主な著書に平凡社新書『新しいアートのかたち NFTアートは何を変えるか』がある。
トークゲスト
川嶋 未来
SIGH ファウンダー
35年の歴史を誇るBlack Metalバンド、SIGHの創設者として、現在までに12枚のフル・アルバムを発表。楽曲だけでなく、歌詞においても独自の哲学的・深遠な世界観を繰り広げる「メタル界の哲人」。2025年6月13日にはリアル・オーケストラ楽器を使用した待望の新作が世界同時発売予定。
ファシリテーター
藤本 英樹
BBドライビングフォース株式会社 代表取締役
40か国以上での音楽活動を引退後、日系シンクタンク、外資系コンサルティング企業、国会議員秘書等を経て、BBDFを設立。多様な社会課題の解決を目指し、各種調査・研究、コンサルティング及び執筆活動を行う。美術大学を2度受験し挫折した過去を持つ、元音楽家。
アジェンダ
テーマ0 「AI進化の現状」
――AI技術の最新動向と展望を解説します。技術的背景を整理し、社会的インパクトの規模感を共有します。
テーマ1 「AGI・ASI時代、何がどう変化するのか?」
――労働、教育、経済格差、文化などへの影響を予測・考察します。「社会全体がどう変わるのか」を、構造的・哲学的に解きほぐします。
テーマ2 「AI社会に向けて、人間が鍛えるべき能力とは?」
――人間らしさの核心(創造性、身体性、意味づけ)を、アート・音楽・哲学・教育など、多様な視点から問い直します。
※質疑応答の時間も設けます。事前に下記フォームよりご質問をお寄せください(すべてお答えできるとは限らないことを予めご了承ください)。
事前質問・お問い合わせ
2025年7月3日(木)@星稜会館 19:00-20:30
AGI時代到来!人間はどう備えるべきか
~技術革新の先にある人間の知性と創造性~